- 2021/01/06 掲載
2年連続マイナス成長も=コロナ封じ込め失敗で―世銀分析
【ワシントン時事】世界銀行が5日公表した最新の世界経済見通しでは、新型コロナウイルスの感染封じ込めに失敗すれば、世界経済が2年連続のマイナス成長に陥る恐れも指摘された。この場合、2021年の成長率はマイナス0.7%と試算している。
世銀は「先行きは不透明で複数の成長が想定可能」と言及。成長見通しは、ワクチンの普及とともに経済活動が回復し、景気が持ち直すシナリオを前提としている。一方、社会的距離の順守が徹底されず、ワクチンの供給障害や接種への強い抵抗で感染拡大の抑制が進まないリスクも想定した。
こうしたリスクが現実化すれば、消費の落ち込みや景気悪化による銀行への打撃の深刻化で、21年の世界成長率は20年に続いてマイナスに落ち込むと分析。22年も1.9%の回復にとどまると予想した。
対照的に、21年半ばまでに先進国や主要新興・途上国でワクチンが広範に普及するなど、コロナ封じ込めが想定より成功するケースでは、21年に4.8%、22年は4.7%へ上振れする可能性があるという。
【時事通信社】
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