- 2021/01/06 掲載
アリババ、ドル建て債で少なくとも50億ドルの調達を計画=関係筋
投資家の反応次第で調達額は80億ドルに達する可能性もあるという。アリババは調達資金を一般経費に充てる見通し。
計画は時期も含めて確定しておらず、変更になる可能性がある。
債券発行の条件は明らかでないが、関係筋によると、マーケティング文書が早ければ来週にも公表される見通しで、年限は10年になるとみられるという。
アリババはコメントを控えた。
アリババの創業者、馬雲(ジャック・マー)氏は昨年10月、規制当局が革新を阻害していると批判。その後、傘下の金融会社アント・グループは総額370億ドル規模の新規株式公開(IPO)の延期を余儀なくされた。
それ以来、当局はアリババに対する独占禁止法(反トラスト法)を巡る調査を開始し、アントに対しては資本要件を満たすよう、持ち株会社の設立を含めた融資事業の再編を求めている。
アリババの資金調達は同社に対する投資家のセンチメントを試す機会となる。
リフィニティブのデータによると、アリババの外貨建て債券売却は計画が確定すれば、3度目となる。同社は14年にドル建て債80億ドル規模、17年に70億ドル規模を売却している。
馬氏はここ2カ月ほど公の場に姿を現しておらず、当局が同グループへの規制を強める中、ソーシャルメディア上で馬氏の行方を巡り憶測が広がっている。
関連コンテンツ
PR
PR
PR