- 2021/01/19 掲載
ユーロ圏の銀行、第1四半期は融資基準を厳格化へ=ECB調査
欧州の多くの地域でロックダウン(都市封鎖)が実施される中、企業は銀行融資に大きく依存しており、ECBも低金利の融資促進を景気支援策の柱としている。
しかし銀行は昨年第4・四半期に企業や個人に対する貸し出し基準を厳格化し、今年第1・四半期も継続するとみられる。
ECBは「(新型コロナウイルスの)流行を巡る状況や、借り手の信用リスクへの影響が引き続き不透明なため、ユーロ圏の銀行は第1・四半期も企業向け融資の与信基準を厳格化する見込みだ」と指摘した。
住宅ローンや消費者向け融資も絞る見込みとしている。
調査は12月4日から29日の期間に143の銀行を対象に行われた。
第1・四半期は企業の融資需要が短期資金を中心にネットベースで小幅増加する一方、住宅ローンの需要は低下するとみられる。
監督上の措置は銀行の資本状況の改善と資金調達に寄与したが、全ての融資カテゴリーで与信基準の厳格化につながったとした。
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