- 2021/01/21 掲載
日鉄、東京製綱にTOB=「敵対的」発展も、2割弱保有へ
日本製鉄は21日、ワイヤロープ国内最大手の東京製綱に対し、TOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。最大で発行済み株式の10%を買い付け、保有比率を19.9%に引き上げる。日鉄は東京製綱と事前に協議しておらず、敵対的TOBに発展する可能性がある。
買い付け価格は1株当たり1500円(21日終値1072円)で、費用は最大で約24億円。期間は22日から3月8日。
日鉄はこれまでも、東京製綱の取締役選任に反対するなど、経営をめぐり対立してきた。TOBに当たっては「現ガバナンス体制のままでは、信頼に足る事業パートナーと見なすことが難しい」と批判。株式を買い増すことで発言力を高め、田中重人会長ら現経営陣の刷新を求めていく。
東京製綱は「これから内容を精査して対応を決める」(総務部)としている。
【時事通信社】
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