- 2021/01/22 掲載
台湾中銀、外資系銀行4行を処分へ 商社の投機的取引に関与
台湾ドルは、台湾の好調なハイテク輸出を背景に、対ドルで約23年ぶりの高値に上昇しており、中銀は台湾ドル高の抑制に動いている。
中銀は、台湾ドル高を抑制するため、銀行に対し為替取引の自制を求めているが、穀物商社の為替取引については以前から特に懸念を示していた。
中銀は声明で、穀物商社8社が2019年7月以降、商取引に必要な通常の為替取引と見せかけて、台湾ドルのデリバラブル・フォワード市場で投機的な取引を行っていたと指摘。これにより、台湾の外国為替市場の安定に悪影響が出たとの認識を示した。取引規模は総額110億ドルに達したという。
中銀は、これに関連し銀行6行を調査。銀行が、顧客の台湾ドルのデリバラブル・フォワード取引について「実需」に基づくものか確認を怠っていたとの結論に達した。
中銀は外資系銀行4行を近く処分する方針を表明。深刻な違反の場合、外国為替取引の免許を取り消す可能性もあるとしている。
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