- 2021/01/28 掲載
ボーイング、20年赤字は119億ドルに拡大 777X投入も再延期
第4・四半期売上高は15%減の153億ドルだった。
新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)や、墜落事故を受けた主力機737MAXの運航停止が響いたほか、次世代大型機777Xに関連して65億ドルの費用を計上した。
ボーイングの株価は序盤の取引で約4%下落した。
777Xの引き渡し開始時期については、23年後半に改めて延期した。737MAX事故後の認証要件厳格化や重要急減が理由だという。
旅客需要の歴史的な落ち込みと生産面での安全性強化に伴い、787ドリームライナー数十機の引き渡しも停止された。同社は年内に787の引き渡し再開を想定しているが、アナリストによると、少なくとも24年までは19年の水準に回復しないとみられている。
中国からの需要も米中貿易摩擦で抑制されてきたが、バイデン米大統領就任などを受けて、業界筋は慎重ながら期待を示している。
ボーイングのカルホーン最高経営責任者(CEO)はCNBCに対し、中国からの新たな大型機受注に「楽観的」だと語った。
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