- 2021/01/29 掲載
午後3時のドルは104円半ば、株安でリスク回避のドル高
午前の取引では国内勢の買いが先行し、ドルは一時104.57円まで上昇し、12月10日以来の高値を付けた。午後の取引では日経平均が下げ幅を拡大したことや米株先物が下落したことなどで、リスク回避のドル買いが先行した。
この日はドルが対円のみならず、対欧州通貨や資源国通貨など幅広い通貨に対して買われた。
市場では、「米国株が不安定さを増していることで、とりあえずドルを買い戻す動きが出ている」(FX会社)との意見や、「テクニカル的に上抜けが見え始めたことで、短期筋が買いに動いている」(FX関係者)との見方も出ていた。
ユーロは一時1.2125ドルまで上昇したあと伸び悩んだ。市場では「1.22ドル台になると、欧州中銀(ECB)高官から、再びユーロ高けん制がでそうだ」(アナリスト)との声も聞かれ、外為参加者はユーロの上値追いに慎重だった。
米国株の乱高下は、外為市場でも大きな関心を集めている。
オンライン証券とSNSを通じてつながった個人と、プロのファンド勢のぶつかり合いは「メインストリート対ウォールストリート」という社会問題の構図とも重なり、議会が急きょ、株式市場に関する公聴会の開催を検討する事態となっている。
その舞台となったゲーム販売のゲームストップ株は、前日の急落から一転、時間外取引で再び急上昇へ転じた。主要通貨に直接の影響はないものの「株式市場の乱高下には神経質にならざるを得ない」(外銀)として、リスクオフムードを後押しする要因と捉える向きが少なくないようだ。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 104.46/48 1.2097/01 126.40/44
午前9時現在 104.29/31 1.2118/22 126.41/45
NY午後5時 104.21/24 1.2121/25 126.35/39
(為替マーケットチーム)
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