マネタリーベース、1月の平均残高は611兆円　10カ月連続で最高更新

［東京　２日　ロイター］ - 日銀が２日発表した１月のマネタリーベースは、平均残高が前年比１８．９％増の６１１兆４２０６億円となり、１０カ月連続で過去最高を更新した。平均残高の伸び率は２０１７年５月以来の大きさ。新型コロナウイルス対応オペや国庫短期証券の買い入れ増などで残高が増え続けている。

平均残高の内訳は、日銀当座預金が同２２．８％増の４８９兆９２５３億円と過去最高を更新。日銀当預の伸び率は１７年５月以来の大きさ。紙幣は同５．５％増の１１６兆４４６７億円、貨幣は同１．９％増の５兆０４８６億円だった。

１月末のマネタリーベース残高は６１６兆５２５５億円で前月より減少。季節要因で紙幣の残高が減った。日銀当座預金は４９５兆９００６億円で過去最高を更新した。

マネタリーベースは、市中に出回っている現金と金融機関が日銀に預けている当座預金の合計値で、日銀が供給する通貨を表す。

(和田崇彦)