米8州知事、連名でバイデン大統領に書簡　車載半導体不足への対処要請

［ワシントン　２６日　ロイター］ - 米国で自動車産業が盛んな８州の知事らは２６日、党派を超えて連名でバイデン大統領に書簡を送り、世界的な車載用半導体不足に対処するため、海外各国の政府とともに、半導体企業にさらに強く増産を促すよう要請した。半導体不足のため、自動車メーカー各社は減産を余儀なくされている。

バイデン氏に書簡を出したのは、ミシガン、インディアナ、オハイオ、ケンタッキー、カンザス、サウスカロライナ、アラバマ、ミズーリの８州の知事。書簡は、半導体やその材料となるシリコンウエハーのメーカーが増産や「現在の生産分の一部を一時的に車載用半導体向けウエハーに振り向ける」よう米政府に対応を求めている。

各州の知事に書簡への署名を呼びかけたミシガン州のウィットマー知事は「この（半導体）不足により供給網（サプライチェーン）の至る所でリスクにさらされている自動車業界の雇用を守るため、全力を尽くし、あらゆる手段を用いる」ようバイデン大統領に求めていると強調した。