ソフトバンクＧ出資のグリーンシル、近く破産申請も＝ＷＳＪ

［チューリヒ／ロンドン　１日　ロイター］ - ソフトバンクグループが出資する英金融サービス会社グリーンシル・キャピタルが近く破産申請する可能性がある。米紙ウォールストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が１日伝えた。

ＷＳＪが関係者の話として伝えたところでは、グリーンシルは経営立て直しの可能性を見据えてグラント・ソーントーンをアドバイザーに起用する一方、事業部門をプライベートエクイティ大手アポロに売却する交渉も進めているという。

スイス金融大手クレディ・スイスの資産運用部門はこの日、グリーンシルが提供する運用商品に投資するファンドを凍結。ファンドの投資対象の価値を正確に評価できない不安があると説明した。

ＷＳＪによると、クレディ・スイスは、グリーンシルが英実業家サンジーブ・グプタ氏率いる金属・エネルギー企業ＧＦＧアライアンスと深い関係がある点を懸念し、グリーンシル向け投資圧縮に努めている。こうした懸念の背景には、スイスの資産運用会社ＧＡＭホールディングが２０１８年、グリーンシルが組成したグプタ氏関連の債券購入に関連したファンドの清算によって破綻寸前に陥った出来事があった。