［北京　５日　ロイター］ - 中国財政省は５日、今年の歳入・歳出見通しは「極めて厳しい」との認識を示した。全国人民代表大会（全人代）で発表した財政報告で明らかにした。

同省は「予算の均衡はより困難で、債務などの主要分野のリスクも大きくなる」と警戒感を示した。

今年投入できる資金の伸びは緩やかになると指摘。前年度からの繰り越し金などが少ないことや、新型コロナウイルス対策の特別国債を発行しないことを理由に挙げた。

一方、さまざまな分野の資金需要や、より強力な保証が必要な債務の利払いが増えており、財政支出の拡大は避けられないとの認識を示した。

その上で、資金配分の最適化とさらなる歳出抑制で財政の持続性改善を図る方針を示した。