- 2021/03/12 掲載
子会社会長が主導=架空売り上げで調査報告書―シャープ
シャープは12日、スマートフォン向けカメラレンズなどを手掛ける連結子会社カンタツ(東京)で発覚した不適切会計に関する調査報告書を公表した。シャープが派遣したカンタツの当時の会長が主導し、架空の売り上げ計上を繰り返したと結論付けた。
2018年4月から20年12月の間の不適切処理の結果、シャープの売上高に対して75億円、最終利益では76億円のマイナスの影響が生じるという。
報告書によると、カンタツは取引先の商社から発注がないのに商品を納入、売り上げとして計上するなどしていた。原因について、「(経営改善のため派遣された)会長への期待から反対が出なかったと推認される」と指摘。シャープによる18年3月のカンタツ連結子会社化以降に高まった事業計画達成に対するプレッシャーも背景にあるとした。
調査に対し、当時の会長らは不適切との認識はなかったと説明したという。
【時事通信社】
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