- 2021/03/19 掲載
英公的部門借り入れ、2月は191億ポンド 予想下回る
2月としては過去最大を記録したが、ロイターがまとめた市場予想の210億ポンドを下回った。今年度の公的部門借り入れは、予想をやや下回る可能性が高い。
1月の公的部門借り入れも56億ポンド下方修正された。
今年度が始まった昨年4月から今年2月までの公的部門借り入れは約2790億ポンド。対国内総生産(GDP)比で戦後最大となったが、3月の借り入れが急増しない限り、今年度の公的部門借り入れは予算責任局(OBR)の予想を下回る可能性が高い。
OBRは今月、今年度の公的部門借り入れが3500億ポンドを超える公算が大きいとの見通しを示していた。
スナク財務相は統計発表を受け「景気が回復すれば、財政をより持続可能な軌道に戻す必要がある」と表明した。
OBRは、4月から始まる来年度の公的部門借り入れが2340億ポンドに減少すると予想したが、この水準は、新型コロナウイルス流行の影響が少なかった昨年度の4倍以上に相当する。
2月の公的債務は2兆1310億ポンド。対GDP比で97.5%と、1960年代初め以降で最大となっている。
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