- 2021/03/19 掲載
株式ファンドへの資金流入、過去最大の683億ドル=BofA
米株ファンドには530億ドルが流入。超金融緩和が引き続きリスク選好度を上げる要因となっている。
ただ、BofAは世界の金融状況の引き締まりを警告。今年に入り、世界で実施された利下げは5回だったが、利上げは8回だったと指摘した。
18日の米国市場では10年債利回りが1.75%に上昇。これを受けて、ハイテク株の多いナスダック100指数は3.1%下落、1日で時価総額4000億ドル以上が吹き飛んだ。
BofAは「米連邦準備理事会(FRB)の超ハト派的な姿勢が裏目に出た」と指摘。債券自警団が一気に動き、FRBにイールドカーブコントロール(YCC)の導入を迫っているとの見方を示した。
世界の株式ファンドには、年初から3470億ドルの資金が流入。これは2017年通年の記録的な流入額に匹敵する。今年の流入額は年率ベースでは1兆6000億ドルと「驚異的な」水準に達しているという。
BofAの投資ストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は顧客向けのリポートで「われわれは生涯で最も強いマクロデータの真っただ中にいる」と指摘。
ただ、欧州や新興国で春にワクチン不足が起きており、債券利回りが無秩序な形で上昇すれば、第2・四半期の経済成長に悪影響を及ぼす恐れがあるとしている。
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