- 2021/03/20 掲載
欧州市場サマリー(19日)
米国債利回りが14年ぶりの高水準から低下し、英銀大手のバークレイズと同ロイズ、金融大手HSBCは0.7%から2.4%下落した。 金属の値下がりを受け、資源大手のリオ・ティントとアングロ・アメリカン、BHPがFTSE100種の大きな押し下げ要因となった。原油安で石油大手のBPとロイヤル・ダッチ・シェルも値を下げた。 半期の決算で損失を出したパブ経営のJDウェザースプーンは2.3%下落した。新型コロナウイルスの感染拡大を抑えるための封鎖措置で年末の書き入れ時に国内全土の何百店ものパブが休業していたことが打撃となった。
<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。新型コロナウイルスのワクチン接種の進展が遅いことに対する不安が漂う中、フランスが感染拡大を抑制するための都市封鎖(ロックダウン)を再導入したことが同国株の重しとなった。銀行株も軟調だった。
フランスは、新型コロナの感染が深刻な16地域に4週間の封鎖措置を導入した。フランスのCAC40指数は1.07%下落した。
STOXX欧州600種自動車・部品株指数は1.61%下落し、5営業日ぶりに反落した。週間ベースでは2月以来の大幅高だった。
銀行株指数はこの日、2.27%下落し、部門別で最も軟調だった。
株価はこの日は下落したものの、STOXX欧州600種は週間ベースで0.06%上昇した。自動車株が前日まで好調だったことや、米連邦準備理事会(FRB)が低金利を維持すると表明したことが相場を押し上げた。
<ユーロ圏債券> 大きく動いていた国債市場が落ち着きを取り戻し、米国債利回りが低下したこと受け、独連邦債利回りも低下した。
前日は、16─17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が消化されるに従い、米国債利回りは2020年1月以来の水準に上昇。これに連動してユーロ圏の国債利回りも上昇した。
ただこの日は市場は落ち着きを取り戻し、米国債利回りは低下。独10年債利回りはマイナス0.29%と、3ベーシスポイント(bp)低下し、週初の水準近辺に戻った。
アナリストは、ユーロ圏国債は米国債をアウトパフォームしているものの、欧州中央銀行(ECB)が11日の理事会でパンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の買い入れ加速を決定したした後も利回りが高水準にとどまっていることは懸念に値すると指摘した。
<為替> 欧州終盤 アジア市場終盤 コード
ユーロ/ドル 1.1906 1.1932
ドル/円 108.86 108.74
ユーロ/円 129.64 129.75
<株式指数> 終値 前日比 % 前営業日終値 コード
STOXX欧州600種 423.35 -3.24 -0.76 426.59
FTSEユーロファースト300種 1631.03 -12.52 -0.76 1643.55
ユーロSTOXX50種 3837.02 -30.52 -0.79 3867.54
FTSE100種 6708.71 -70.97 -1.05 6779.68
クセトラDAX 14621.00 -154.52 -1.05 14775.52
CAC40種 5997.96 -64.83 -1.07 6062.79
<金現物> 午後 コード
値決め 1725.9
<金利・債券>
米東部時間14時7分
*先物 清算値 前日比 前営業日終盤 コード
3カ月物ユーロ 100.54 0.00 100.54
独連邦債2年物 112.12 +0.03 112.09
独連邦債5年物 135.13 +0.19 134.94
独連邦債10年物 171.22 +0.50 170.72
独連邦債30年物 205.10 +1.04 204.06
*現物利回り 現在値 前日比 前営業日終盤 コード
独連邦債2年物 -0.698 -0.017 -0.681
独連邦債5年物 -0.643 -0.029 -0.615
独連邦債10年物 -0.287 -0.030 -0.263
独連邦債30年物 0.286 -0.021 0.302
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