- 2021/03/23 掲載
前金融庁長官の遠藤氏、暗号資産業者ディーカレットの特別顧問に
遠藤氏は1982年に大蔵省(現財務省)入省。その後、金融庁に移り、検査局長、監督局長などを経て2018年に長官に就任。20年に退任した。長官在任中は、地域金融機関に対し、人口減・低金利持続といった構造問題の克服に向け、ビジネスモデル改革の必要性などを訴えた。
ディーカレットは同日、インターネットイニシアティブ、KDDI、NTT、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、綜合警備保障、三菱商事、SBIホールディングス、セコムを引受先とする第三者割当増資を実施し、総額67億円を調達すると発表した。調達した資金は、民間発行デジタル通貨の実現と企業独自のスマートコントラクト(契約の自動化)の実装を可能にする「二層構造デジタル通貨通貨プラットフォーム」などの開発強化に充てる。
中央銀行デジタル通貨(CBDC)や法定通貨を価値の裏付けとした暗号資産の発行など、デジタル通貨の実現に向けた動きが世界的に拡大している。日銀も昨年10月、CBDCの取り組み方針を公表し、実証実験の第1弾を2021年度の早い時期に開始することを目指すとしていた。
(杉山健太郎)
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