• 2021/04/09 掲載

東証新社長、巨額損失を注視=米投資会社問題で―インタビュー

時事通信社

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東京証券取引所の山道裕己新社長は8日までに、時事通信などのインタビューに応じた。米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントに関連した金融機関の巨額損失について「今のところ連鎖的に何か出てくる状況ではないが、金額は大きく、何か引き起こしてもおかしくない」と述べ、影響を注視する姿勢を示した。山道氏は1日付で就任した。

海外の金融大手に加え、野村ホールディングスや三菱UFJ証券ホールディングス、みずほフィナンシャルグループでも、アルケゴスに関連したとみられる取引で、損失発生の可能性が判明している。

野村出身で海外業務に精通した山道氏は、アルケゴスが情報開示などの規制の対象外だったことに言及。「(取引の)全体像を誰も知らず、『自分のところはこれだけだからいい』と思っていても、大きな影響を与えることが分かった」と指摘した。「(超富裕層の個人資産を管理・運用する)兆円単位のファミリーオフィスが乱立する状況は以前はなかった」とし、規制強化の可能性もあると述べた。

一方、昨年10月に東証がシステム障害で売買を終日停止したことについて、山道氏は「衝撃的だった」と振り返った。その上で、「再発防止策の実効性の担保や障害を風化させない取り組みは、これからが勝負だ」と表明。証券会社との訓練を徹底し、1日付で設置した「先端研究開発センター」で、IT技術の研究や人材育成に力を入れると説明した。

来年4月の市場区分再編に関しては、「世界中の投資家や企業から選ばれる市場になるための重要なステップだ」と強調。現在の4市場から3市場への円滑な移行に向け、上場企業に説明を尽くすと語った。

【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える東京証券取引所の山道裕己社長=5日、東京都中央区 〔写真説明〕インタビューに答える東京証券取引所の山道裕己社長=5日、東京都中央区

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