- 2021/05/04 掲載
米ISM製造業景気指数、4月は60.7に鈍化 雇用も減速
指数は50が景気拡大・縮小の節目となり、製造業は米経済の11.9%を占めている。
新規受注指数は64.3と、04年1月以来の高水準だった3月の68.0から低下した。
一方、輸出と未完成品の在庫を示す指数は上昇した。
製造業者が需要に追いつくために在庫の取り崩しを始める中、倉庫には在庫がほぼない状態で、製造業者は当面、資材確保に奔走するとみられる。
雇用指数は55.1と、18年2月以来の高水準だった59.6から低下し、市場予想の61.5を大幅に下回った。労働者不足が雇用鈍化の原因とみられる。雇用は20年2月のピークを840万人下回る水準であるものの、多くの産業で企業が人材確保に苦戦している。
労働力不足を背景に、4月に雇用者数が大幅に増えたとの見方が後退する可能性がある。ロイターのエコノミスト調査によると4月の雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比95万人増と予想されている。3月は91万6000人増だった。4月の雇用統計は7日に公表される。
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