- 2021/05/05 掲載
日産、独ダイムラー株売却へ=1500億円超、電動車投資加速
日産自動車は5日、保有するドイツ自動車大手ダイムラーの全株式を売却すると発表した。売却額は約11億4900万ユーロ(約1510億円)で、2021年4~6月期決算に売却益を計上。電気自動車(EV)など電動車開発の促進に向けた投資に振り向ける。日産と提携しているフランスのルノーも3月、保有するダイムラーの全株売却を公表していた。
日産・ルノー連合とダイムラーは10年、資本・業務提携を締結。日産の前会長カルロス・ゴーン被告が主導した提携は、株式を持ち合う関係としては解消される。
提携では、日産とルノーがダイムラー株をそれぞれ約1.5%持つ一方、ダイムラーは日産とルノーの各株式を3.1%取得し、小型車やEVの共同開発など幅広い分野で協業する方針を掲げた。合弁でメキシコ工場建設やエンジン開発などを手掛けたが、日産・ルノーが三菱自動車を加えた3社連合に変わり、近年はダイムラーとの間で目立った成果が出ていなかった。
【時事通信社】
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