• 2021/05/06 掲載

米FRB、力強い成長顕在化まで政策変更せず=ボストン連銀総裁

ロイター

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[5日 ロイター] - 米ボストン地区連銀のローゼングレン総裁は5日、新型コロナウイルス禍に起因する不均衡が是正されるに従い、今年の春のインフレ率は一時的に歪められる可能性があるとしながらも、こうした圧力は短期的なもので、連邦準備理事会(FRB)の政策変更にはつながらないとの考えを示した。

ローゼングレン総裁はボストンカレッジが主催したオンラインイベントで「経済指標は揺れ動くが、展望の期間を通してインフレ率は2%近辺にとどまると予想されている」とし、「これにより、労働市場が一段と改善するまで、緩和策の引き揚げに忍耐強く対応できる」と語った。

その上で「経済にはなお大幅なスラック(需給の緩み)が残存しており、失業率は3月の時点でコロナ禍前と比べてまだ高い水準にあった」と指摘。多くの国民が労働市場から脱落し、労働参加率は押し下げられた状態にあると述べた。

新型コロナ感染状況の改善と大規模な景気対策を背景に米経済見通しは力強くなっているとしながらも、FRBは新たな枠組みの下で、一段と力強い成長が顕在化するまで金融政策を変更しないと表明。「FRBが掲げるインフレ目標の達成が、労働市場により一貫して支えられるようになるまで、現行の緩和的な政策が維持される」と語った。

総裁は、資産買い入れ縮小を巡る討議開始は尚早と表明。「テーパリング(量的緩和の縮小)を開始するには大幅な改善が必要だ。下半期にそうした状況になる可能性はあるが、現時点では、単月の力強い雇用統計、1四半期の力強い国内総生産(GDP)統計が出ているだけだ。このため、テーパリングに焦点を当てるのは現時点では尚早と考えている」と述べた。

その上で、「FRBには市場を驚かせる意向はない」とし、縮小開始の時期が来たらFRBは前もって市場に伝達すると述べた。

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