- 2021/05/21 掲載
イラン大統領「米が制裁解除の用意」、政府高官は一時停止と説明
イラン核合意の再建に向け、当事国による交渉が4月以降続けられている。仲介役を担う欧州連合(EU)欧州対外活動庁のモラ事務局次長は19日、最終合意に至ると確信していると表明した。
ロウハニ大統領は「ウィーンでの会合では細かい問題を巡り協議が行われている。イランの石油や船舶部門、中銀などに対する制裁を解除することを先方は受け入れた」と述べた。
一方、イラン政府高官はプレスTVに対し、米政府が石油、銀行、金融、エネルギーセクターへの制裁を「完全に解除する」意向はなく、「制裁の一部を長期的かつ段階的に一時停止する考え」と語った。
イランでは6月18日に大統領選の投票が実施される。核合意の復帰は、ロウハニ大統領に近い穏健派の大統領候補への追い風になる可能性がある。
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