- 2021/05/24 掲載
午前の日経平均は3日続伸、5月急落の半値戻し達成後は伸び悩む
前週末21日の米国株式市場はインフレ懸念がくすぶる中、まちまちの展開となった。個別銘柄では米ボーイングが買われ、ダウ工業株30種が上昇した。環境面からは方向感がない中で、日本株は売り優勢でスタート。一時前週末比で200円を超す上昇となり、半値戻しをクリアしたものの、買い材料が見当たらず伸び悩んだ。
物色面では、トヨタ自動車など主力銘柄の堅調が目立ったほか、鉄鋼、海運など景気敏感株がしっかり。日経平均の予想PER(株価収益率)が13倍台と割安感が生じてきたため、押し目を買う動きが活発化している。
市場では「日経平均で2万8500円─2万9000円の水準は急落前に商いをこなしていたため、時価水準より上値は戻り待ちの売りが多く動きが重くなる」(野村証券・投資情報部ストラテジストの神谷和男氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.40%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1374億9100万円で商いは細り気味となっている。東証33業種では、海運業、鉱業、空運業などが上昇、値下がりは医薬品など5業種にとどまった。
個別では、トヨタ自動車が18日に付けた上場来高値を更新したほか、日本郵船もしっかり。三菱UFJフィナンシャル・グループなどの銀行株も堅調に推移した。半面、ソフトバンクグループはさえない。
東証1部の騰落数は、値上がりが1378銘柄、値下がりが726銘柄、変わらずが86銘柄だった。
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