- 2021/05/25 掲載
米国株式市場=上昇、米債利回り低下でハイテク株に買い
[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場は上昇して取引を終えた。米債利回りの低下を受け、ハイテク株などに買いが入り、ナスダック総合は1%超値上がりした。投資家はインフレの方向性を見極めようとしている。
S&P総合500種の主要11セクターでは情報技術が1.76%高、通信サービスが1.84%高と上げを主導した。
ホワイトハウスは21日、バイデン大統領の掲げる大型インフラ投資計画「米雇用計画」について、野党共和党との超党派の合意に向け、規模を当初の2兆2500億ドルから1兆7000億ドルに縮小すると発表した。
投資家はその後も、インフラ計画がより小規模になったり、経済に大きな影響を与えないと考え始めているようで、インフレ懸念は短期的に沈静化している。
ザ・グレンビュー・トラストのビル・ストーン最高投資責任者(CIO)は「グロース(成長)株に再びシフトする動きが続いているようだ。きょうパフォーマンスが最も良好となったセクターは全てグロースだった」とし、「綱引きが続いている」と指摘した。
アップルは1.33%高、マイクロソフトは2.29%高となり、S&P500種の上げを主導した。テクノロジーセクターは、インフレ懸念が高まり、債券利回りが上昇してきたことから月間や年初来のパフォーマンスはさえない。
S&P500は5月7日に付けた終値での最高値から最大4%下落していたが、テクノロジー株の買い戻しを背景に、現在は最高値を1%弱下回る水準まで回復している。
中国当局の規制強化を巡る懸念から週末に売り込まれていた暗号資産(仮想通貨)が幾分戻したことから、リスク地合いも改善した。
ビットコインは24日の取引終盤に上げ幅を拡大した。北米のビットコイン採掘業者との会合に関するイーロン・マスク氏のツイートが材料となった。
ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を2.13対1の比率で上回った。ナスダックでは1.06対1で値上がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は82億9000万株。直近20営業日の平均は104億3000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34393.98 +186.14 +0.54 34253.87 34472.51 34253.87
前営業日終値 34207.84
ナスダック総合 13661.17 +190.18 +1.41 13557.21 13708.85 13551.01
前営業日終値 13470.99
S&P総合500種 4197.05 +41.19 +0.99 4170.16 4209.52 4170.16
前営業日終値 4155.86
ダウ輸送株20種 15609.81 +134.03 +0.87
ダウ公共株15種 907.57 -0.96 -0.11
フィラデルフィア半導体 3122.98 +70.88 +2.32
VIX指数 18.40 -1.75 -8.68
S&P一般消費財 1363.71 +13.72 +1.02
S&P素材 548.61 +4.55 +0.84
S&P工業 874.90 +5.17 +0.59
S&P主要消費財 730.53 +2.26 +0.31
S&P金融 626.48 +2.90 +0.47
S&P不動産 267.25 +2.79 +1.06
S&Pエネルギー 393.76 +3.85 +0.99
S&Pヘルスケア 1447.97 +0.83 +0.06
S&P通信サービス 255.81 +4.63 +1.84
S&P情報技術 2431.21 +42.02 +1.76
S&P公益事業 334.18 -0.68 -0.20
NYSE出来高 8.19億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28500 + 160 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 28495 + 155 大阪比
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