- 2021/05/26 掲載
米国株式市場=小幅安、物価動向見据える動き続く
米長期債利回りは4営業日連続で低下し、10年債利回りは1.557%と2週間ぶりの低水準を付けた。3月末には1.776%まで上昇していた。
米連邦準備理事会(FRB)当局者がこのところ、物価上昇圧力を問題視しない姿勢を示していることもあり、インフレ懸念は後退している。
FRBのクラリダ副議長は25日、インフレが高進した場合、FRBは景気回復を軌道から外れさせることなく対応できるとの考えを示した。
多くの市場関係者は、景気回復に伴い物価が上昇すると予想しているが、そのぺースや軌道については懸念が残っている。
ロイトホルト・グループのチーフ投資ストラテジスト、ジム・ポールセン氏は、債券市場は今のところインフレをそれほど懸念していないようだと指摘。「おそらくFRBが正しいということと、FRBが初めて(債券買い入れの)テーパリングについて議論し始めたことを示し、インフレ対策の心づもりもあるという安心材料が示されたことの組み合わせだろう」と話した。
S&P総合500種の主要セクターではエネルギーが2.04%安と下げが最大だった。石油大手エクソンモービルは2.26%下落。関係筋によると、第2位株主の資産運用大手ブラックロックが、エクソンの取締役会について、ヘッジファンドのエンジンNo.1の候補数人の参加を支持した。
不動産セクターは0.31%高。利回りの低下に支援された。
FRBがインフレ指標として重要視する27日発表の個人消費支出(PCE)価格指数が注目される中、S&P500は5月7日に付けた終値での最高値を約1%下回る水準となっている。
2週間前に消費者物価指数(CPI)が予想を大幅に上回った際にはインフレ懸念が再燃し、市場のボラティリティーが拡大した。
この日は航空株が高かった。ユナイテッド航空は1.50%高、ハワイアン航空は3.59%高。両社は航空輸送や航空券販売について強気な見通しを示した。
航空機大手ボーイングは1.39%上昇。航空機リース会社SMBCアビエーション・キャピタルが、737MAX14機を追加購入することで合意した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.53対1の比率で上回った。ナスダックでは1.77対1で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は94億8000万株。直近20営業日の平均は104億1000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 34312.46 -81.52 -0.24 34428.66 34511.35 34266.03
前営業日終値 34393.98
ナスダック総合 13657.17 -4.00 -0.03 13721.54 13751.14 13631.80
前営業日終値 13661.17
S&P総合500種 4188.13 -8.92 -0.21 4205.94 4213.42 4182.52
前営業日終値 4197.05
ダウ輸送株20種 15456.84 -152.97 -0.98
ダウ公共株15種 897.73 -9.84 -1.08
フィラデルフィア半導体 3134.67 +11.69 +0.37
VIX指数 18.84 +0.44 +2.39
S&P一般消費財 1368.17 +4.46 +0.33
S&P素材 543.80 -4.81 -0.88
S&P工業 872.36 -2.54 -0.29
S&P主要消費財 731.01 +0.48 +0.07
S&P金融 620.46 -6.02 -0.96
S&P不動産 268.07 +0.82 +0.31
S&Pエネルギー 385.73 -8.03 -2.04
S&Pヘルスケア 1443.59 -4.38 -0.30
S&P通信サービス 256.11 +0.30 +0.12
S&P情報技術 2432.67 +1.46 +0.06
S&P公益事業 330.25 -3.93 -1.18
NYSE出来高 9.33億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 28410 - 190 大阪比
シカゴ日経先物6月限 円建て 28405 - 195 大阪比
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