• 2021/05/27 掲載

英当局、コロナ禍当初に債券市場の混乱を懸念=前首相上級顧問

ロイター

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[ロンドン 26日 ロイター] - カミングス前英首相上級顧問は26日、英政府が2020年の新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)当初に対策として借り入れた資金が多額だったため、債券市場が混乱することを当局者が懸念していたと明らかにした。

20年3月は、英国や米国を含む多くの国で、狼狽した投資家が最も流動性の高い資産を求める中、債券市場が乱高下した。

カミングス氏は「イングランド銀行(英中央銀行)と財務省高官、内閣高官は『ロックダウン(都市封鎖)を導入した場合、大量の資金を借り入れることとなる。その際の影響を考えなければならない』と話していた」と振り返った。「債券相場が急騰し、市場が混乱し、借り入れができなくなってしまった場合、どうしたらいいのか。中銀に債券買い入れを要請するなど非常時の権限を模索する必要がある」と協議していたという。

英中銀は20年3月19日、緊急会合を開き、景気下支えに向け政策金利を過去最低水準に切り下げ、1900億ポンド規模の国債を買い入れると述べた。

英債務管理庁(DMO)のロバート・スティーマン長官は後に、中銀の対策によって市場が落ち着き、国際入札を実行しやすくなったと話した。

中銀は市場の乱高下は、現金を急に引き出そうとした投資家を抱えたファンドが原因になったと指摘した。中銀の対策は政府の借り入れニーズに影響されていないと説明した。

中銀は20年4月、市場の混乱によって政府が一時的に債券市場から資金を調達できなくなれば、年末返済とする短期的な資金提供をできるとした。結局、政府はこうした手段を使わなくて済んだ。英政府の国債入札は4月以降、総じて大きな需要があった。投資家が比較的安全な資産を求める中で国債利回りは過去最低水準に低下した。

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