- 2021/05/27 掲載
HSBC、米リテール事業撤退へ アジア重視戦略の一環
同社は26日遅くに出した発表文で、米国の富裕層向けサービスを継続するため、小規模な物理的拠点を維持する方針も明らかにした。
HSBCグループのノエル・クイン最高経営責任者(CEO)は「事業としては良かったが、当社には競争するだけの規模がなかった」と述べた。
同社は2月にアジアの富裕層向け業務に重点を置く新たな戦略を発表し、米リテール部門について「オーガニック、非オーガニックな選択肢を模索している」と表明していた。
HSBCの米リテール網のうち、東海岸の80店舗を含む事業は米銀シチズンズ・ファイナンシャル・グループ傘下のシチズンズ・バンクへの売却が決まり、西海岸の10店舗などは米キャセイ・ジェネラル・バンコープ傘下のキャセイ・バンクへの売却が決まった。HSBCと同2行が発表した。
売却額は明らかになっていない。HSBCは売却の関連コストとして1億ドル(税引き前)を計上する見込みとした。
HSBCの香港上場株は27日序盤に1%超下落したが、その後は上昇に転じた。
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