- 2021/05/27 掲載
午後3時のドル109円前半、実需の売りで伸び悩み
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 109.06/08 1.2194/98 133.02/06
午前9時現在 109.16/18 1.2190/94 133.07/11
NY午後5時 109.14/17 1.2190/94 133.07/11
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の109円前半。米長期金利は小幅に持ち直したものの、月末を控えた実需の売りに押されてドルは伸び悩んだ。
前日の海外時間にドルが買われた流れを引き継いで、ドルは朝方一時109.20円まで上昇した。その後は、アジア株が全般に軟調だったことや、実需による月末を控えたドル売りに押されて、109.04円まで下落した。
リフィニティブによると米10年国債利回りは1.58%台まで上昇し、前日の低水準1.5520%から持ち直した。
しかし、午前の取引では「米長期金利の反発局面で、じわじわとドルが売られる傾向がみられた」(外為アナリスト)という。
米長期金利を手掛かりにドル/円の売買を手掛けるのは、いわゆるデイトレーダーと呼ばれる超短期売買中心の主体がほとんどだが、きょうは米長期金利の上昇局面で、実需のドル売りがデイトレーダーによるドル買いをしのいだとみられる。
ただ、この日のドルの下落は小幅なものにとどまった。
「これまで上値めどとして意識されていた109円が、今度はサポートラインになっているようだ」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券のチーフ為替ストラテジスト・植野大作)との見方も聞かれた。
ユーロ/ドルは1.21ドル後半で底堅かった。
前日は、欧州中央銀行(ECB)高官が量的緩和の縮小の議論は時期尚早との見方を示したことで、欧州金利が低下し、ユーロは1.22ドル台半ばから1.21ドル台後半まで下落した。
きょうは、デギンドスECB副総裁が会議で講演する予定となっており、発言が注目される。
米通商代表部(USTR)のタイ代表は26日、米国は中国との通商・経済関係で「非常に大きな課題」に依然として直面しており、幅広い分野で注意が必要だと指摘した。ロイターのインタビューで述べた。
米中両国は2020年1月に「第1段階」の通商合意に調印。バイデン政権は21年末の期限を控え、米中通商政策の包括的な見直しを進めている。
米中対立は今日の外為市場では材料視されていないが、中長期的なリスク回避の材料として意識されている。
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