- 2021/05/28 掲載
ドイツ銀行、再編は計画よりも早く進展 株主総会でアピール
新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)によりオンラインで開催されたこの日の株主総会は、同行の黒字転換や株価上昇を反映し、近年では比較的リラックスした雰囲気の中で行われた。
ゼービングCEOは再編3年目になるが、ドイツ銀はまだゴールに到達していないと指摘。その上で「われわれは長い道のりを歩んできた。まだやるべきことはあるが、すでに多くのことを達成している」と述べた。
合併・買収(M&A)の可能性に関する質問には「最も重視しているのは、2022年までに改革を成し遂げることだ」とした。
同行が先月発表した第1・四半期決算は純損益が前年同期から黒字に転じ、市場予想を上回った。投資銀行部門が好調で、現在進めている再編や新型コロナウイルスによる影響を相殺した。
同行の株価は、昨年付けた史上最安値から130%以上上昇している。
アハライトナー会長は「近年の問題は全てではないが、多くが解決されており、当行の安定性に疑問符はもうない」と述べた。
ユニオン・インベストメントのファンドマネジャー、アレクサンドラ・アネッケ氏は、ドイツ銀は素晴らしい再生を遂げており、今年の株主総会は危機の中での開催とはならなかったと指摘。「株主にとって最悪の事態は過ぎ去り、ようやくトンネルの終わりに光が見ている」と語った。
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