- 2021/06/06 掲載
ESG企業に1000億円強=前革新投資機構CIOが新ファンド
政府系ファンドの産業革新投資機構(JIC)で最高投資責任者(CIO)を務めた戸矢博明氏が時事通信の取材に応じ、ESG(環境、社会、企業統治)重視に対応した先進的技術・事業を持つ日本企業に投資するヘッジファンドを創設したと明らかにした。運用規模は当初100億円で、数年内に1000億円強に拡大する意向だ。
運用会社は「ソラリス・マネージメント」(東京)で、戸矢氏が代表取締役を務める。国内外の年金基金など有力機関投資家から資金を集め、このほど投資を始めた。
戸矢氏は、新型コロナウイルス感染拡大やデジタル化の加速、投資家らのESG重視など企業の経営環境が激変していると指摘。その上で、「技術を持ち、変革で受益する事業を持つ日本の上場企業株に投資する」と説明した。米国と中国の対立などで市場の複雑さが増しており、「銘柄選定の力量が問われる」と強調。投資先企業からの事業に関する相談にも応じる。
ソラリスには、3メガバンクと日本政策投資銀行が設置した事業再編ファンド「ジャパン・インダストリアル・ソリューションズ」の初代社長を務めた岡昭一氏らも参加。上場株に加え、成長企業への投資を視野に入れる。
【時事通信社】 〔写真説明〕戸矢博明
ソラリス・マネージメント代表
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