ＥＣＢ、銀行配当制限近く解除の公算＝スペイン中銀総裁

［マドリード　２５日　ロイター］ - 欧州中央銀行（ＥＣＢ）理事会メンバーのデコス・スペイン中銀総裁は２５日、ユーロ圏のマクロ経済情勢が改善しているため、ＥＣＢは銀行の配当金支払いに関する制限を向こう数カ月以内に解除する可能性があると述べた。

デコス総裁は「マクロ経済情勢は変化したため、（配当金支払いの制限に関する）助言を延長、もしくは維持することの正当性は薄れつつある」とし、「まだ何も決定されていないが、ＥＣＢは７月、もしくは９月にも決定を発表する」と述べた。

ＥＣＢは銀行に対し９月末まで配当金支払いと自社株買い戻しを制限するよう要請しているが、これまでも、景気見通しが悪化しない限り、制限は解除されるとの見方を示していた。

米連邦準備理事会（ＦＲＢ）は２４日、新型コロナウイルスによるパンデミック（世界的大流行）を受け導入した銀行に対する自社株買いと配当金支払いの制限を３０日付で解除すると発表した。