- 2021/06/30 掲載
午後3時のドル110円半ば、感染再拡大でクロス円は総じて軟調
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 110.49/51 1.1894/98 131.43/47
午前9時現在 110.52/54 1.1899/03 131.52/56
NY午後5時 110.50/53 1.1895/99 131.49/53
午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の110円半ばとなった。月末・期末の五・十日に当たるこの日は、国内実需筋の売買が交錯し、国内勢のフローが相場を左右する展開。新型コロナウイルスの変異種が欧州で拡大していることへの懸念もあり、クロス円が総じて軟調だった。
ドルは国内勢の買いを受けて、仲値にかけて高値110.60円まで上値を伸ばしたが、高値圏で国内勢の売りが流入したことや、日経平均の伸び悩みなどで、110.44円まで押し戻された。
対欧州通貨や対資源国通貨のクロス円が軟調なことも、ドル/円の上値余地を限定した。欧州通貨や資源国通貨安の背景には新型コロナ変異種「デルタ株」の感染拡大がある。
英ポンド/円は23日に付けた直近の高値155.15円から下落し、現在は152円後半での取引となっている。
ユーロ/円は23日付けた直近の高値132.66円から下落し、131円前半まで下落した。
ドイツのロベルト・コッホ研究所(RKI)のウィーラー所長は28日、国内の新型コロナ感染者数について、感染力の強い新型コロナ変異株「デルタ」の感染者の割合が14─20日に36%に達し、前週の15%から倍以上に増加したと発表した。
オーストラリア当局は30日、インドで確認された新型コロナの変異株(デルタ株)の拡大を封じ込めるため、ロックダウン(都市封鎖)および行動規制の対象地域を拡大した。
変異株の感染は、欧州のほか東南アジア諸国でも広がっている。市場からは「世界経済回復の腰折れまでとはいかないが、リスクセンチメントの悪化は避けられない」(国内金融機関)との声が聞かれ、感染状況によってはクロス円の円高基調が続くとの指摘もある。
一方、米10年債利回りは1.5%を下回る水準で膠着感が強く、「ドル/円も動きづらい状況」(上田東短フォレックス・営業推進室長、阪井勇蔵氏)だという。
海外では、ユーロ圏で6月消費者物価指数速報値(統計局)、米国で6月全米雇用報告(ADP)が発表される予定。
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