- 2021/07/01 掲載
1日の日経平均は4日続落、米経済指標を控え様子見
松井証券のシニアマーケットアナリスト、窪田朋一郎氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が重しとなっていると分析する。「変異株への警戒感も高まっており、ワクチン接種で経済回復というムードは薄れつつある。商いが低調な中、利益確定売りが優勢となっている」という。
日銀が寄り前に発表した6月短観によると、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス14、非製造業がプラス1となった。市場予測は下回りながらも、ともに4期連続で改善した。
財新/マークイットが発表した6月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)は51.3と、5月の52.0から低下し市場予測を下回った。いずれも日本株に及ぼした影響は限定的だった。
日経平均は前営業日比40円高で反発スタートとなったが、その後は軟調な展開となり、一時166円安まで下落した。外為市場ではドル/円が111円と円安基調になっているものの、主力輸出関連株はまちまちとなった。
TOPIXは3日続落し前営業日比0.22%安。東証1部の売買代金は1兆9862億1200万円。東証33業種では、海運業、情報・通信業、金属製品、建設業などの21業種が下落。値上がりは空運業、鉱業、保険業など12業種となった。
個別では、アドバンテスト、ソフトバンクグループ、テルモ、エムスリーがさえない。信越化学工業、ダイキン工業、ファーストリテイリング、ソニーグループはしっかり。
東証1部の騰落数は、値上がり767銘柄に対し、値下がりが1297銘柄、変わらずが126銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28707.04 -84.49 28832.41 28,624.80─28,833.17
TOPIX 1939.21 -4.36 1949.20 1,934.26─1,949.31
東証出来高(万株) 83323.00 東証売買代金(億円) 19862.12
PR
PR
PR