- 2021/07/08 掲載
日経平均は続落、経済正常化の遅れ警戒 需給悪化も重し
前日の米国株式市場は上昇し、S&P総合500種とナスダック総合は終値ベースでの最高値を更新、ダウ工業株30種は上昇して取引を終えた。連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、政策当局者がまだ金融引き締めに踏み切る用意が整っていない可能性が示唆されたことが好感された。
東京市場では、東京都への緊急事態宣言再発令の見通しとなったことが嫌気されたほか、きょうと明日で約8000億円のETFに絡んだ換金売りが出るとの観測があり、買い手掛かりを欠く中で安値もみあいが続いた。米国や中国でさえない経済指標が目立つとの見方から、世界景気回復の腰折れ懸念もくすぶる。
市場では「外部環境面での手がかり材料難のなか、小口の売りに押されて続落となった。グローバル景気回復への懸念が強まりアジア株安も重しになった」(SMBC日興証券の太田千尋投資情報部部長)との声が聞かれた。
TOPIXは0.90%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆6089億8400万円。東証33業種では、32業種が下落。下落率上位は鉱業やその他製品、空運業が並んだ。上昇したのは機械のみだった。
個別では、指数寄与度が大きいファーストリテイリングが軟調に推移し、任天堂も大幅安となった。ソフトバンクグループや、東京エレクトロンなど半導体関連もさえない。一方、ダイキン工業やKDDIが上伸した。
東証1部の騰落数は、値上がりが276銘柄、値下がりが1849銘柄、変わらずが67銘柄だった。
終値 前日比 寄り付き 安値/高値
日経平均 28118.03 -248.92 28332.63 28,118.03─28,366.76
TOPIX 1920.32 -17.36 1934.68 1,920.32─1,937.37
東証出来高(万株) 114405.00 東証売買代金(億円) 26089.84
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