- 2021/07/21 掲載
万博にらみデータベース導入=国内初、待ち時間短縮―関空
関西空港を運営する関西エアポート(大阪府泉佐野市)の山谷佳之社長は20日までにインタビューに応じ、空港や航空会社、出入国管理局などの情報を一元化する「空港運用データベース(AODB)」を今年10月に国内空港で初めて導入すると明らかにした。2025年の国際博覧会(大阪・関西万博)を見据え、旅客や運航に関する情報を共有して搭乗などの手続きをスムーズにし、待ち時間の短縮や混雑緩和につなげる。
関空は万博までに国際線の受け入れ旅客数を年間4000万人に増やす目標を掲げ、5月に第一ターミナルの大規模改修工事に着手した。山谷氏はAODB導入の狙いについて、「ハード面だけでなくソフト面でも空港運営を効率化していく」と語った。
AODB導入により、搭乗カウンターを客の到着に合わせて予定時刻より早く開けるなど、柔軟な対応が可能になる。入国審査の窓口も便の到着時間を見越して人員を配置すれば、旅行者の待ち時間を短縮できる。現在、関空ではメールなどで情報をやりとりしており、山谷氏は「海外の空港では早くからAODBを取り入れている」と指摘した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インタビューに答える関西エアポートの山谷佳之社長=19日、大阪府泉佐野市
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