- 2021/09/28 掲載
フォードと韓国SK、米で電動ピックアップ工場と電池3拠点新設へ
フォードはまた、2030年までに世界販売台数の40─50%を電気自動車(EV)が占めるとの見通しを新たに示した。従来は40%と予想していた。
テネシー州スタントンには組立工場、リチウムイオン電池工場、サプライヤーの拠点から成る複合施設「ブルー・オーバル・シティー」を開設し、残る2つの電池工場はケンタッキー州グレンデールに新設する。両州の工場とも25年に操業を開始する計画。
今回発表された投資の規模は、生産向け投資としてはフォードの118年の歴史で最大となった。
同社の北米地域担当最高執行責任者を務めるリサ・ドレイク氏はロイターのインタビューに応じ、テネシーの複合生産施設はミシガン州の既存の大型生産拠点の約3倍の規模になると明らかにした。
フォードが70億ドル、SKが44億ドルを投資する。テネシー州には56億ドル、ケンタッキー州には58億ドルが投じられる予定。
SKの米国での電池生産能力は、ジョージア州の2カ所の既存工場と3つの新工場を合わせて年間約150ギガワット時(GWh)になる見通し。
同社の株価は28日午前に一時3.6%急伸し、約2週間ぶりの高値となる26万0500ウォンを付けた。
フォードはF─150ライトニングを来春発売する予定。予約段階で需要が旺盛なことから、同社は今月、ミシガン州の工場で生産能力を年間8万台に増強した。
3カ所に新設するリチウムイオン電池工場はSKとの共同所有となり、合計の年間生産能力は129GWhと、フル稼働時にEV約220万台のバッテリーを供給できる。
ドレイク氏によると、テネシー州の組立工場はF─150ライトニングの次世代モデルを生産する見通し。
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