- 2021/10/01 掲載
買収防衛策、暫定発動見送り=SBIのTOB期限延長で―新生銀
新生銀行は1日、インターネット金融大手SBIホールディングスが同行に対して実施しているTOB(株式公開買い付け)に対抗するための買収防衛策について、13日を基準日とした新株予約権の無償割り当ては実施しないと発表した。新生銀が要請していたTOB期限の延長にSBI側が応じたため、暫定的に防衛策の一部を発動することは見送る。
買収防衛策の是非を諮る臨時株主総会については引き続き開催する可能性があるという。新生銀はSBIのTOBに対する賛否の表明を留保しており、総会開催の必要性について検討を進める。
新生銀は9月17日、SBIのTOBに対し、新株予約権を活用した買収防衛策の導入を発表。SBIが期限延長に応じない場合は、暫定的に防衛策を発動する構えを示していた。SBIは同月29日、TOB期限を当初の10月25日から12月8日まで延長すると発表した。
一方、SBIは1日、新生銀が同日正午を期限とする公的資金返済などに関する質問に回答していないとして、早急に回答を求めるコメントを発表した。
【時事通信社】 〔写真説明〕インターネット金融大手SBIグループ(写真上)と新生銀行のロゴマーク
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