• 会員限定
  • 2025/08/04 掲載

スゴい効果が…ガートナー流「ITインフラ設計・運用」にメリットだらけの“AI活用法”

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
1
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
企業のAI利用が拡大する中、ITインフラの設計・運用を担う「インフラストラクチャー&オペレーション(I&O)組織」による生成AIの導入も加速している。将来的にツールはどのように進化し、ITオペレーションはどのように変わるのか。また、より大きな成果を引き出すために何が必要となるのか。Gartner バイス プレジデント,アナリストのキャメロン・ハイト氏が、ツールや運用形態も含めたITオペレーションの近未来を紹介する。
photo
ITオペレーション分野での生成AI活用は進んでいる
(『出典:ガートナー(2024年12月)』)

投資が続くも幻滅期に突入する生成AI

 その秘められた可能性に着目し、多くのインフラストラクチャー&オペレーション(I&O)組織がAIへの投資を加速させている。ガートナー実施した調査でも、I&O組織の54%が「現在投資中」と回答し、「1年以内に投資予定」も33%、「投資予定がない」はわずか6%だ。

 「現状の主なユースケースが、議事録作成などのナレッジ創出/管理、大量データの分析、コード作成などのコンテンツ生成などです」と説明するのは、Gartner バイス プレジデント,アナリストのキャメロン・ハイト氏だ。

photo
Gartner
バイス プレジデント,アナリスト
キャメロン・ハイト氏

 それら以外にも活用は広がっているという。そのITオペレーションでの適用について見ると、「ITMS」「AIOps」「可観測性」「サービス/インフラストラクチャー自動化」「開発ツール」など、ほぼ全領域で数多くのツールで生成AI機能の取り込みが進んでいる。

画像
「ITMS」「AIOps」「可観測性」「サービス/インフラストラクチャー自動化」など、ITオペレーションのすべての領域で、数多くのツールが生成AIを取り込んでいる
(『出典:ガートナー(2024年12月)』)

 ガートナーが24年に発表したITマネジメント・インテリジェンスのハイプサイクルでは、「生成AIネイティブ」とのキーワードも新たに登場している。その意味するところは、「生成AIをベースとする構造化、非構造化、半構造化など、データの種類を問わないデータ利用を前提としている技術」ということだ。

「分析でも画像といった非構造化データなどを用いた実施が可能になります。あらゆるデータから、多様な価値を引き出せる、これまでにない非常に画期的でユニークな技術です」(ハイト氏)

 一方で、非常に短期での関心の盛り上がりを受け、生成AIはすでにハイプサイクルの幻滅期に入りつつある。現状、企業が感じている生成AI利用のハードルトップ3としてハイト氏が提示したのが、「人的リソース」「プロセス統合」「データ品質」である。つまり、LLMがどのようなものかが従業員にいまだ深くは理解されておらず、どのプロセスにどう取り入れるべきかが明確でなく、高品質なデータを用意するのは決して簡単ではないということだ。 【次ページ】I&Oでの活用に向けた“2つ”の方向性
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます