- 2021/11/19 掲載
LA自動車ショー、大型や新機能の電動SUVでテスラ追い掛け
背景には米国の消費者の根強いSUV志向が存在する。しかもSUVは、同じサイズのセダンに比べて販売価格が高く、メーカーの収益が大きくなる。業界幹部やアナリストの話では、大型SUVは米国市場の売れ筋車のトップに名を連ねている。
センター・フォー・オートモーティブ・リサーチのテクノロジー・ディレクター、ブレット・スミス氏は「今やEVは小型低燃費車からあこがれの高級自動車まで、市場の中心になりつつある」と指摘した。
こうした中で韓国の起亜自動車は新型電動クロスオーバー車「EV6」を引っ提げ、テスラを名指しして「挑戦状」を突き付けている。起亜によると、EV6はテスラ車が以前に達成した充電時間の最短記録を塗り替えた。
起亜と親会社の現代自動車は、大型電動SUVのコンセプト車「EV9」「セブン」もお披露目。事情に詳しい2人の関係者は、これらのモデルは2024年ごろ本格生産されるとの見通しを示した。
フィスカーの「オーシャン」など、差別化を図るための新機能を投入したEVもある。ヘンリク・フィスカー最高経営責任者(CEO)は、オーシャンは垂直方向と水平方向に切り替えられるタッチスクリーンを装備した初めての量産車になるだろうと強調した。
同氏はロイターに「われわれは特許を申請した」と説明し、台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)がこのスクリーンを供給すると付け加えた。鴻海精密工業は米国でフィスカーのEV生産も行う。
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