- 2021/12/04 掲載
FRBは迅速な政策引き締めを=セントルイス連銀総裁
ミズーリ銀行協会での講演で「これらの事項を考慮すると、今後の米連邦公開市場委員会(FOMC)で緩和策をより迅速なペースで縮小することが示唆される」と指摘。インフレ率は急激に高まっているとし、米国の労働市場は引き続き「劇的な改善」が見込まれるとした。
その上で、現時点では2022年に2回の利上げを実施するという自身の見通しを維持するが、インフレが解消されなければ債券買い入れプログラムの縮小加速によりさらなる利上げを行うという選択肢が生まれると言及。22年第1・四半期には失業率が4%を下回る可能性が高く、経済指標が急速に変化する中、FRBはグリーンスパン氏がFRB議長だった時代のように「会合ごとに」政策を変更し、状況に対応する必要があるかもしれないとした。
また、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン」が米経済に与える影響を評価するのは時期尚早だが、米経済はこれまでの変異株に対応してきたことから「今回も同様に対応できるだろう」とした。
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