• 2022/01/04 掲載

中国恒大、理財商品の投資家が会社前で抗議活動

ロイター

photo
  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
  • icon-close-snsbtns
会員になると、いいね!でマイページに保存できます。
[広州 4日 ロイター] - 巨額債務を抱え経営難に陥っている中国の不動産開発大手、中国恒大集団が販売する資産運用商品(理財商品)を購入した投資家約100人が4日、広東省広州市の同社ビルに詰めかけて、資金の返済を求める抗議活動を行った。

同社が不動産プロジェクトを継続するため、理財商品の償還が見送られるとの懸念が背景。投資家は昨年秋にも抗議活動を実施。「恒大、金を返せ」と叫んだ。

恒大は先月31日、理財商品の投資家への償還計画を修正。同社によると、理財商品の投資家は、保有商品の償還時期に関係なく、今月から3カ月間、元本返済として月8000元(1256ドル)を受け取る。従来は具体的な金額は示さず、償還期限の月末までに投資額の10%を返済するとしていた。

これを受け、投資家の間では資金が償還されないとの懸念が浮上。抗議活動に参加した女性は「希望が持てない。怖い。だが、自分の権利を訴えなければ、状況がさらに悪化する」と語った。仕事から引退したこの女性は100万元を恒大の理財商品に投資したという。

正午時点で約60人が警備員に抗議活動を阻止された。

利回りは12%近く、ダイソンの空気清浄器やグッチのバッグまでもらえ、中国随一の不動産開発会社による保証付き――。こうした条件に誘われ、何万人もの投資家が中国恒大の理財商品を購入した。

恒大集団傘下のエバーグランデ・ウェルスは2016年、個人間で資金を融通する「ピア・ツー・ピア(P2P)」のプラットフォームとして発足し、当初はその収益を不動産プロジェクトに充てていた。エバーグランデ・ウェルスの営業担当者によると、過去5年間に恒大集団の従業員、その家族や友人、同社の不動産所有者を含む8万人以上の人々が同社の理財商品を買い、その総額は1000億元を超えた。

抗議活動に参加した電子商取引会社勤務の34歳の女性は「私たちが犠牲になると心配している」と述べた。この女性は昨年9月の恒大本社前での抗議活動に参加して以降、警察署に4回に連行されたという。

恒大のコメントは取れていない。

評価する

いいね!でぜひ著者を応援してください

  • 0

会員になると、いいね!でマイページに保存できます。

共有する

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • 0

  • icon-mail
  • icon-print
  • icon-hatena
  • icon-line
関連タグ タグをフォローすると最新情報が表示されます
あなたの投稿

    PR

    PR

    PR

処理に失敗しました

人気のタグ

投稿したコメントを
削除しますか?

あなたの投稿コメント編集

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

通報

このコメントについて、
問題の詳細をお知らせください。

ビジネス+ITルール違反についてはこちらをご覧ください。

通報

報告が完了しました

コメントを投稿することにより自身の基本情報
本メディアサイトに公開されます

必要な会員情報が不足しています。

必要な会員情報をすべてご登録いただくまでは、以下のサービスがご利用いただけません。

  • 記事閲覧数の制限なし

  • [お気に入り]ボタンでの記事取り置き

  • タグフォロー

  • おすすめコンテンツの表示

詳細情報を入力して
会員限定機能を使いこなしましょう!

詳細はこちら 詳細情報の入力へ進む
報告が完了しました

」さんのブロックを解除しますか?

ブロックを解除するとお互いにフォローすることができるようになります。

ブロック

さんはあなたをフォローしたりあなたのコメントにいいねできなくなります。また、さんからの通知は表示されなくなります。

さんをブロックしますか?

ブロック

ブロックが完了しました

ブロック解除

ブロック解除が完了しました

機能制限のお知らせ

現在、コメントの違反報告があったため一部機能が利用できなくなっています。

そのため、この機能はご利用いただけません。
詳しくはこちらにお問い合わせください。

ユーザーをフォローすることにより自身の基本情報
お相手に公開されます