中国首相、第1四半期の安定的な経済成長を確約

［北京　５日　ロイター］ - 中国の李克強首相は２０２２年第１・四半期の安定的な経済成長を確約すると述べた。国営ラジオが５日、報じた。

李首相は法人税減税などを実施し、新型コロナウイルス感染拡大で影響を受けたサービス業者などに対し的を絞った支援を提供すると表明。既存の減税措置を延長し、企業の研究・開発（Ｒ＆Ｄ）費用に対する税控除を拡大すると述べた。

その上で、経済に対する新たな下押し圧力に直面する中、雇用、金融、貿易、投資などの重要な部門の安定化を目指すと語った。

中国社会科学院のシニアエコノミスト、Zhang Ming氏は、中国の２２年の経済成長率は５．３─５．５％になると予想。昨年第４・四半期からの一段の減速を回避するために、政府は「一段と拡張的」な政策を導入する可能性があるとの見方を示した。

一部アナリストは昨年第４・四半期の成長率は４％を下回り、前四半期の４．９％から減速したと推計。ただ２１年全体では約８％と、６％を超える水準としている政府目標は上回ったもよう。