ビットコイン・イーサが数カ月ぶり安値付近、ＦＯＭＣ議事要旨受け

［香港　６日　ロイター］ - 暗号資産（仮想通貨）のビットコインが６日の取引で４万３０００ドルを割り込み、数カ月ぶりの安値を試す展開となっている。５日に公表された米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨で、予想より早期の利上げに加え、保有資産全体の縮小が必要になる可能性があるとの見解が示されていたことが分かった。

ビットコインは直近で１．７％安の４万２７００ドル。５日は５．２％安だった。昨年１２月の安値（４万２０００ドル）を割り込めば、同９月以来の安値となる。

スタック・ファンズ（シンガポール）のマット・ディブ最高執行責任者（ＣＯＯ）は、米ナスダック総合株価指数をはじめ「大半の伝統的資産クラスのリスクオフに相関」してビットコインが下落したと指摘した。

イーサは昨年１０月以来の安値を付けた後、３４６０ドルにやや値を戻した。５日は５．２％下落していた。

アナリストらはカザフスタンの抗議デモがビットコインのネットワークに影響を及ぼすかどうかも注視している。

英ケンブリッジ・センター・フォー・オルタナティブ・ファイナンスが昨年公表したデータによると、カザフはビットコインマイニング（採掘）の規模が世界で２番目の大きさだった。