グレイス、四半期報告書提出できない見通し　上場廃止基準に抵触

［東京　２７日　ロイター］ - マニュアル作成支援のグレイステクノロジーは２７日、不適切な会計処理の影響で２０２１年７─９月期の四半期報告書を同日までに提出できない見込みだと発表した。提出できない場合、東証の上場廃止基準に抵触し、整理銘柄に指定された後、上場廃止になる見通し。

グレイス社は昨年１１月に決算発表の延期を公表し、会計処理に関して特別委員会で調査してきたが、延長承認後の提出期限である１月１７日までに報告書を提出できなかった。２７日時点で決算数値を確定できていないという。

同社は２６日、ホームページ上で、株主から２７日に向けての状況確認を中心に問い合わせを受けていると発表していた。東証一部上場の同社は、４月の市場再編ではプライム市場への移行を選択していた。