- 2022/01/28 掲載
「ある時点で決断」=中銀デジタル通貨発行―日銀総裁
黒田東彦日銀総裁は28日の衆院予算委員会で、中央銀行によるデジタル通貨の発行について「決めたわけではないが、実証実験を段階的、計画的に実施しており、制度設計面の検討もそろそろ始める」と述べた。その上で、発行の可否について「何年後とは言えないが、ある時点で決断する必要がある」との認識を示した。
中銀デジタル通貨をめぐっては、中国が「デジタル人民元」の普及に向けた取り組みを加速させている。これに対し、黒田総裁は「欧米などと、国際標準(の仕組み)を確立していく」と述べ、デジタル通貨に関連する情報技術などの標準化を、先進国と検討する考えを明らかにした。
黒田総裁は、日銀によるデジタル通貨の発行に向けて、「政府や民間事業者と議論を尽くすのはもちろんだが、最終的には国民の十分な理解を得ることが不可欠だ」と強調した。
日銀は2021年4月から中銀デジタル通貨の実証実験を始めている。
立憲民主党の中谷一馬氏への答弁。
【時事通信社】 〔写真説明〕衆院予算委員会で答弁する日銀の黒田東彦総裁=28日午後、国会内
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