- 2022/01/31 掲載
午後3時のドルは115円前半で上値重い、クロス円の円安基調は一服
(本文の午後3時のドル/円レートを「115.42/44」から「115.41/43」に訂正します。)
[東京 31日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末のニューヨーク市場終盤(115.24/27円)からドル高/円安の115.41/43円(訂正)で推移している。時間外取引の米長期金利の小幅な上昇やクロス円の円安基調が一服し、ドルの上値を抑えた。
楽天証券FXディーリング部、荒地潤氏は、現行のドル/円の水準は米連邦準備理事会(FRB)による3月の利上げや7月のバランスシートの縮小開始などをすでに織り込んでいるとみており「ドルを押し上げるには、新しい材料がないと難しい」と指摘する。
米10年債利回りが2%を超えてくれば116円に乗せるチャンスはあるものの、同時に株価が崩れる可能性もありリスクオフの円買いが出るとみられ「当面はドル/円の上値が重いのではいか」(荒地氏)とみる。
今週は豪準備銀行(RBA、中央銀行)による政策金利の発表、イングランド銀行(英中央銀行)の金融政策委員会や欧州中央銀行(ECB)理事会が開催される。
米連邦公開市場委員会(FOMC)後に急速に進んだドル買いが一服する中で「他の中央銀行の利上げに対する前向きな姿勢が確認されれば、一時的にドルの売り圧力が強まりやすい」(国内証券)という。
また、米国で1月ISM製造業景況指数やISM非製造業景況指数、雇用統計など重要な経済指標が相次ぐことから様子見ムードも強い。市場では「経済指標の結果次第では利上げ期待がはく落する可能性もあるため、内容を確認しながらの動きとなりそうだ」(あおぞら銀行・チーフマーケットストラテジスト、諸我晃氏)との声が聞かれた。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 115.41/43 1.1163/67 128.85/89
午前9時現在 115.25/27 1.1150/54 128.52/56
NY午後5時 115.24/27 1.1143/47 128.45/49
*本文の午後3時のドル/円レートを「115.42/44」から「115.41/43」に訂正します。
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