ジュリアス・ベア、21年は過去最高益　55％増

［チューリヒ　２日　ロイター］ - スイスのプライベートバンク大手ジュリアス・ベアが２日発表した２０２１年通期決算は５５％の増益となった。

市場が好調だったことに加え、富裕層向け資産運用の手数料収入が増え、純利益が１０億８３００万スイスフラン（１１億８０００万ドル）と、初めて１０億フランを上回った。

２０年の純利益は６億９９００万フランだった。

同社は１株当たり２．６０フランの配当を提案。２０年は１．７５フランだった。４億フランを上限とする新たな自社株買いも発表した。

顧客資金の流入は年後半にやや鈍化した。調整後ベースの純利益は上半期が６億３６００万フラン、下半期が５億０７００万フラン。

２１年通年では１９６億フランの新規の顧客資金が流入。増加率は４．５％で、前年を大幅に上回った。運用資産は１１％増の４８２０億フランと過去最高だった。