• 2022/02/03 掲載

EU、環境とデジタル移行の標準設定で世界けん引狙う

ロイター

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[ブリュッセル 2日 ロイター] - 欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は2日、環境とデジタル製品や技術を対象とした標準化システムを改定することを提案した。中国など他国の基準に依存するのではなく、今後の世界標準の設定を確実にするのが狙い。

EUは家電製品から玩具に至るまで既に製品の基準を設けているが、製品の安全性や相互の運用性を超えて環境や労働基準、民主主義の価値観を含めた環境やデジタルへの移行の標準化システムを求めている。

ブルトン欧州委員(域内市場担当)は「技術標準は戦略的に重要だ。欧州が技術的主権を握り、依存を減らし、EUの価値観を保護するには、世界的な標準化ができるかどうかにかかっている」と表明した。

クリーンな燃料としての水素の利用、バッテリーやモノのインターネット接続、人工知能(AI)の生産拡大は環境や労働基準、データ保護、サイバーセキュリティーなどへの問題を提起する。

EU当局者は、中国が昨年末に公表した標準化に関する新戦略を指摘し、EUがより迅速に行動し、他の「志を同じくする」国々と協力する必要性を浮き彫りにしているとの見解を示した。

また、欧州委は近隣諸国やアフリカでの標準化プロジェクトにも資金を提供する。

欧州委の提案は、新型コロナウイルスのワクチンや医薬品、重要な原材料のリサイクル、クリーン水素、低炭素セメント、半導体、データについてより多くの基準をより迅速に設定することを求めている。

EU当局者によると、規格の策定には4─6年かかる。

欧州委の提案は、EUが研究・イノベーションを支援、促進する事業「ホライズン・ヨーロッパ」から資金提供を受けているプロジェクトを標準化の目的と整合させるもの。同時に、多くの専門家が定年間近になっているのを受けて若者のキャリアの機会としても推進を図る。

この提案は、サイバーセキュリティーや水素などの分野でEU域外の企業や団体の影響力を制限するため、EU加盟27カ国の国家機関に標準設定に関するより強い発言力を与えることにもなる。

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