金融引き締め「時期尚早」＝若田部日銀副総裁

日銀の若田部昌澄副総裁は３日、オンライン形式で講演し、現行の金融緩和策を見直すとの観測が市場で広がっていることに対し「現状での引き締めは経済回復の腰折れを招きかねず、時期尚早だ」と否定した。

若田部副総裁は、コロナ禍の影響について「企業の資金調達環境はかなり落ち着いてきた」と説明した。ただ、日銀が今年３月末でコロナ対応策を一部縮小することについては「現在行っている金融緩和策の終わりを意味するものではない」と強調した。

【時事通信社】 〔写真説明〕日銀の若田部昌澄副総裁＝２０２１年９月、日銀本店