EXCLUSIVE-ギリシャ、ＩＭＦ支援融資を3月中に完済へ＝財務相

［アテネ　１４日　ロイター］ - ギリシャのスタイコラス財務相は１４日、ロイター通信に対し、債務危機で支援を受けた国際通貨基金（ＩＭＦ）からの融資をめぐり、予定より２年早い３月末までに借り入れを完済する見通しだと明らかにした。

ギリシャは欧州連合（ＥＵ）とＩＭＦから計２６００億ユーロ超の緊急融資を受けた。ただ、２０１８年に第３次支援を脱却して以降、市場で債券を発行して必要資金を調達している。

ギリシャはＩＭＦ融資の繰り上げ償還を複数回実施。現在は、ＩＭＦが１０─１４年に提供した計２８０億ユーロの融資のうち、２４年に期限を迎える１９億ユーロの債務の支払いが残っている。

スタイコラス氏は「ギリシャはＩＭＦ融資について、未払い債務を完済したいと正式に申し入れた。完済に向けた手続きは始まっており、３月末に完了する見通しだ」と述べた。

ギリシャは依然としてユーロ圏最大の債務国。今年の公的債務残高は国内総生産（ＧＤＰ）比約１９０％の水準となっている。