中国、党大会控え財政支援拡大へ＝財政相

［上海　１８日　ロイター］ - 中国の劉昆財政相は、今年は法人税率をさらに大幅に引き下げ、的を絞った財政支出を拡大し、財政規律を強化すると述べた。今年秋の第２０回党大会を控え、マクロ経済の安定化を図る取り組みの一環。

１８日の人民日報に掲載された記事で明らかにした。

持続可能で健全な経済発展と社会の安定維持に向け、財政省は政治的な立場を強め、責任を負う必要があると主張。

重要なプロジェクトの建設を確実にするため、地方政府の特別債発行で調達した資金を配分する必要があるとも指摘した。

党・政府機関に対して、規律を引き締め、より多くの財政資源が市民の生活改善と経済の活性化に振り向けられるようにすべきだとも主張。

今年は早期に財政支出を行い、市場組織への支援を強化するとともに、消費を刺激するとし、政府は引き続き債務リスクを管理すると付け加えた。